カシミヤストール オーダー制作 伏せ
カシミヤストールのオーダー
伏せ。
彩色した柄の上に糊を置き、地染めで刷毛がかかっても染まらないように防染します。
糊を置いたあと、上にひき粉(細かなおが屑)をまきます。
ずっと蝋伏せでなれてきてたので、ひき粉をまく理由がわからなかったのですが、これがないと乾燥して糊が割れたりするので、糊の表面を保護したり、適度に保湿してるのではないかと気づきました。
昔の人の知惠ってすごいですね。
伏せの注意点は彩色と同じく、はみ出さず、糸目糊との隙間を作らずに作業することです。
完成した着物や帯の柄の輪郭線がガタガタになってたり、一部分だけ線が太くなったりしてるのは伏せがはみ出した痕跡。
また、柄に地色が入ってるのは隙間があった証です。
お手持ちのものはどうですか?
意識して見ると柄がかわいいというだけでなく、携わった職人さんの技術も垣間見れるのではないでしょうか。
伏せ途中 挽き粉をまぶします。
伏せ完了