「KIMONO PROJECT イマジンワンワールド」ーギニアビサウー 振袖制作 色挿し カシューナッツ
「KIMONO PROJECT イマジンワンワールド」https://www.facebook.com/imagineoneworld/
ーギニアビサウー 振袖制作
地入れ(糸目糊の生地への浸透や、染料がうまく染まるようにする生地への下処理)が済んで「色挿し」(彩色)の工程へ移っています。
まずはカシューナッツの部分から彩色していきます。
あらかじめ草稿(原寸大の紙に描いた下絵)を見ながら完成のイメージを思い浮かべて配色を考え、生地にあたりを付けてその通りに彩色し、雰囲気をみて修正しながら筆と刷毛を使って染料を塗っていきます。
糸目糊の地入れをしているものの、生地に地紋が入っているので染料が糸目糊の裏からにじみ出やすくなっているので、慎重に塗っていきます。
葉っぱの光沢を表現するため、一珍(いっちん)という技法を使っています。
小麦粉とミョウバンを混ぜたものを筆でかすらせながら艶を表現したいところに置いていき、乾いたら上から色を塗ります。一珍を剥がすとその部分が一段階薄くなるので艶を表現できます。この技法は、ひび割れなどで色が入り込んでくるので、それが「味、雰囲気」なのですが、一珍を置いたところがそのまま、きれいに上がるとは限らないのでそこが難しいところです。剥がしてみるまでわかりません(^-^; 。
色挿しは筆や刷毛で柄をひとつひとつ塗っていくので時間のかかる作業です。なかなか進みませんが確実に進めていきたいと思います!
手描友禅は江戸時代(約18世紀)より受け継いできた、柄を絵画を描くように筆で彩色する世界でも希な染色技法です。
京都では分業が多いのですが、私はデザインから地染めまで全ての行程をひとりで行います。完成までに多数の人を介すことがないので、細かな対応ができます。
個人様、企業様問わず、オリジナルなものを作りたい方はお気軽にご連絡ください。
一珍の上から色を塗っていきます。
一珍で葉っぱの艶を表現