「KIMONO PROJECT イマジンワンワールド」 ーギニアビサウー 振袖制作 色挿し 出し友禅

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ーギニアビサウー 振袖制作

まだまだ色挿し途中です。
カシューナッツとサバンナモンキーの彩色を終えて一旦生地を並べて調子を見ます。

これはよくあることですが、草稿(原寸大の紙に描いた下絵)の段階の輪郭線だけの場合の柄の見え方と、実際に柄を彩色した後の見え方の印象が違うということがあります。

今回の場合、草稿段階(完成イメージ)でカシューナッツとサバンナモンキー部分の草木を生茂っている感じで描いているのですが、実際に彩色してみるとイメージしていたものより柄の嵩がないように感じます(イメージしているより生茂っている感がない)。輪郭線で見るとそこまで柄の嵩がないとは感じないのですが・・、これが彩色してみないとわからない不思議なところです(^-^)。

このような場合は、柄の縁を1段階薄めた色で縁取っていきます。そうすることで柄自体も柔らかい印象になり、柄の嵩も出てきます。
この作業を修業時代は出し友禅(漢字が合っているかわかりませんが)と言っていました。一般的にこういう呼び名があるかは知りませんが(^-^;。

草稿の段階でどうかな・・と少し思っていたのですが、彩色してやはり出し友禅をすることに決めました。
しかし、これはなかなかの時間のかかる作業です(^-^;。

これが終われば次は牛仮面、サメ仮面の彩色をします。

手描友禅は江戸時代(約18世紀)より受け継いできた、柄を絵画を描くように筆で彩色する世界でも希な染色技法です。
京都では分業が多いのですが、私はデザインから地染めまで全ての行程をひとりで行います。完成までに多数の人を介すことがないので、細かな対応ができます。
個人様、企業様問わず、オリジナルなものを作りたい方はお気軽にご連絡ください。

ギニアビサウ振袖 出し友禅 

柄の縁を1段階淡い色で彩色していきます。

ギニアビサウ振袖 出し友禅 下背

小さい柄の隙間が色で埋まったり、淡い色が縁にくることで柔らかな雰囲気が漂います。

ギニアビサウ振袖 出し友禅 下前

 下前部分

ギニアビサウ振袖 出し友禅 上前

上前部分

ギニアビサウ振袖 出し友禅 背筋

背筋部分

ギニアビサウ振袖 出し友禅 草稿

草稿の段階では柄がしっかり埋まっているように感じますが・・・。上の画像と比べて見てください。