「KIMONO PROJECT イマジンワンワールド」 ーギニアビサウー 振袖制作 染めの工程完了
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ーギニアビサウー 振袖制作
ひとまず、染めの工程を終了しました!
先ずは胴中の色を、海中のイメージで淡いブルーで染めた後、肩と裾を濃いブルーでぼかしました。
イルカなど、色挿しした柄を伏せないで、上からかぶせるように染めたので、うまく地色と馴染んでいい雰囲気になったと思います(^-^)
肩の部分は、水面の波を糊で伏せ、裾の部分は海底のゴロゴロした表現を筆で彩色し、濃いブルーで暈します。
肩と裾の暈しを終えた後、波の濃い部分と海底を筆で彩色して調子をつけ、表は完了。
八掛も染めて、ひとまず染めの行程を終了しました。
ちょっとしたトラブルがあり、作業が増えたこともあって、思っていたより時間がかかってしまいましたが、ひとまず手を離れ水洗(蒸し水元の業者さん)へ反物を持っていきました。
糊、糸目が落ちて、うまく思い通りに上がっているか不安でもありますが、楽しみでもあります。
長い間作業していたので、ゴム糸目が蛍光灯などの紫外線等で黄ばんだり、糊の落ちが悪かったりしてないか気になりますが、ここまできたら上がりを見て判断するしかありません。
きれいに上がってますように…。
手描友禅は江戸時代(約18世紀)より受け継いできた、輪郭線に糊を置き、柄を絵画を描くように筆で彩色する染色技法です。この技法は世界でも希だと聞いたことがあります。
京都では分業が多いのですが、私はデザインから地染めまで全ての行程をひとりで行います。完成までに多数の人を介すことがないので、細かな対応ができます。
個人様、企業様問わず、オリジナルなものを作りたい方はお気軽にご連絡ください。オーダー承ります。
淡いブルーを染めた後、波の形に糊を置いて防染します。
肩部分に濃いブルーで柔らかくぼかし、水面を表現します。
裾部分も同じ色でぼかし、海底を表現します。
色が乾いたら、波の濃い部分を筆で彩色します。
裾の部分、海底の調子もつけて背筋を並べるとこんな感じです。
八掛も染めて染の工程完了です!