京の名工展ー京の若手職人「京もの認定工芸士」作品展ー搬入してきました。

京の名工展ー京の若手職人「京もの認定工芸士」作品展ー搬入してきました。

京の名工展ー京の若手職人「京もの認定工芸士」作品展ー

昨日から日曜日まで京都文化博物館で開催されます。

以前にもお伝えしてましたが、今回は無謀にも新しい試みに挑戦したものを出品しています。
時間のない中で失敗して出品できなかったらどうするんだ!という意味で。

新しい試みは、革への白暈しとバッグに仕立てることです。
ぶっつけ本番で作業していたのですが、なんとかバッグの形には仕立てて21日に搬入してきました。

画像は陳列する前に会場で撮ったものです。実際の陳列はどうなっているかわかりませんが、良く陳列してくださっていると思います。

今まで友禅の技術で革を染めることはしてきたのですが、白は使わないできました。白はどうしても、染料ではなく顔料になり、簡単に言えば革の表面を白で覆い被せることになるので、革の質感や、すぐに白が剥がれてしまう可能性がありました。しかし、少し前に小さいものでやってみたら意外とうまくできたので、やってみようと思い、どうせやるなら暈しもしてみようと挑戦しました。糸目糊(輪郭線に糊を置く)を落とす際に水洗いをしているので、その作業に耐えて白が残っているので、いずれ剥がれるかもしれませんが、すぐに剥がれることはないかと思っています。
実際に使ってみて様子を見てみなければわかりませんが。

仕立てでは、持ち手は伸び縮みするように被せに収納するようにし、側面は組紐を使って七宝結びというやり方で仕立ててます。内装も革でやったのですが、やはりぶっつけ本番での仕立てでは課題、改良点は出てきています…。
白暈しの部分はうまくできたと思ってますので展示ではそこを見ていただけたらと思います。

展示会では、他にも若手から熟練の作品がたくさん並びます。お時間ございましたらお立ち寄りください。

京の名工展ー京の伝統工芸品、匠の技が一堂にー
日時:10/23(水)~10/27(日)10:00-18:00(最終日16:00まで)
場所:京都文化博物館5階
入場無料